第73回NHK杯1回戦、出口六段対千田七段戦
第73回NHK杯1回戦、出口若武六段対千田翔太七段戦(2023.4.16放送)は相掛かり戦となりました。
出口六段は序盤で▲7六歩と突かずに△7五歩を許し、その歩を目標に引き角から1図の形に進みました。
少し進んで2図となりました。
2図は▲3五歩と仕掛けたところです。
これを△同歩は▲4五歩と攻めます。
本譜は2図から△6五桂▲同銀△同銀▲6六歩△7四銀▲4五歩△6四角▲4六角△4五歩▲6四角△同歩▲2二歩で3図となりました。
途中の▲4六角は疑問で▲5五歩△同角としてから▲4六角なら後に▲5三歩のタタキがあって互角だったそうです。
3図から△3九角▲3八飛△6六角成▲2一歩成△4六歩で4図となりました。
△3九角では△5九角が良かったそうです。
4図の△4六歩に期待してこの局面に誘導した千田七段ですが、次の▲5八桂を見て手が止まりました。
4図から▲5八桂△6五馬▲6六桂~と進み、後手が形勢を損ねたようです。
△6五馬では△4七歩成▲4六桂△6五銀で後手もそれなりに戦えたとのことです。
将棋は133手で出口六段が勝利しました。
※ 参考文献 NHKテキスト将棋講座6月号、内田晶氏の観戦記
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