将棋24で見た次の一手
上の図は、先日観戦していた将棋倶楽部24の局面です。先手、後手とも2700点代の方で1手30秒の秒読み戦でした。(便宜上、自分が見ていた局面と同じように先後を変えています。)
1図は、▲3四金と打ったのに対して△4三銀と打って角に紐を付けたところです。自分が観戦を始めた時は ▲3四金と打たれた時でした。
先手は玉が遠いのですが、後手の4七のと金も大きい感じがしました。ただ、後手の金が3六と変なところにいます。
1図の△4三銀に対して、先手はどうするのか一緒に考えていました。一つは、▲4四金と角と取る手、もう一つは、▲2四金と銀を取り△同歩▲同飛……その後、▲4四飛と角を取って何か手があるかななど。
実戦の次の一手は、▲2四飛でした。以下、△同歩▲4一銀△同玉▲4三金でした。
うーん、さすがに鮮やかですね。
第26回アマチュア将棋日本選手権 六将戦(2)
3図から4図まで先手は後手の玉頭の薄みをついて強引(自分の印象です)に攻め続けました。
5図は、△4五角に対し、先手が6七の飛車を▲5七飛と歩を取りながら躱したところです。ここから、△7八歩▲同金△6九銀▲6七歩△7八銀不成▲同玉△6六歩▲5六銀打で6図となりました。
△7八歩から巧みに攻めを繋ぐものですね。
6図の▲5六銀打でさすがの後手の猛攻も凌いだかと思いましたが、ここから、△6七歩成▲同玉△6六歩▲同玉△5五金と攻めが繋がりました。
この後もさらに熱戦が続き、優に2局分の260手で後手の天田さん(早稲田大学)が勝利しました。
どこから秒読みか分かりませんが、お二人の棋力の高さもさることながら、精神力、体力にも驚きました。
ハラハラドキドキの熱戦で並べているこちらはヘトヘトになりました。
実戦の7手詰(5)
第26回アマチュア将棋日本選手権 六将戦(1)
2月15日に開催されたリコー対早稲田大学のアマチュア将棋団体日本選手権の六将戦を勉強させていただきました。
先手が瀬良 司さん(リコー)、後手が天田 光昭さん(早稲田大学)です。将棋は先手の居飛車対後手の振り飛車の対抗となりました。
1図は、後手が△2七角と打ち込んだところです。図ではだいぶ後手の手が遅れているように見えますが、これは、後手が6一の金を△5一金~△6一金と、4四の銀を△5三銀~△4四銀と移動を繰り返したためです。後手番の作戦なのでしょうが、実戦ではあまり見ない大胆な指し方のような気がしました。
ここから、2、3筋での戦いとなり、飛車、角と飛車、金の交換になり先手が駒得しましたが、後手のと金が4六に残りました。2図では、後手が少し良いように見えますがどうでしょうか。
ここから先手は、▲7四歩△同歩▲8六桂△7三金▲6四歩△同歩▲4一角……と手を作っていきました。
少し進んで、3図となりました。
3図は、▲7四角成に対し、△6六とと銀を取ったところです。ここから、▲8四歩△7三銀打▲8三歩成△同銀▲同馬△同玉▲8四歩△同銀▲6三飛で4図となりました。